今日は「世界甲状腺デー」です。
≪院長のひとりごと≫
今日は「世界甲状腺デー」です。
甲状腺疾患が意外と多いことをご存じない方もいるのではないでしょうか。
日本における「バセドウ病」「橋本病(慢性甲状腺炎)」などを代表とする甲状腺疾患の罹患数は約500~700万人と推定されています。しかし、実際の治療患者数は約45万人しかいないと報告されています。甲状腺疾患は様々な症状を呈するために、診断がつかず未治療のまま放置されている方が多いことが考えられます。
そこで、2008年に欧州糖尿病学会によって「甲状腺の健康、甲状腺疾患治療の進歩の認識と理解を促進するための日」として毎年5月25日が「世界甲状腺デー」と定められました。
当院は糖尿病・内分泌・代謝内科を標榜しています。そのうちの一つでもある内分泌内科の領域のうち最も患者数が多いのは甲状腺疾患です。当院には開院後より現在(2023年5月25日)までに下記の患者さんが当院を受診されています。
甲状腺疾患(総数):1139名
・バセドウ病:385名
・甲状腺機能低下症(橋本病など):396名
甲状腺専門医は全国的にも多くなく、松山市内には内科系の甲状腺専門医は5名しかいません。そのうちの一人として、これからも甲状腺疾患の啓発に努めてまいります。
http://www.japanthyroid.jp/public/specialist/shikoku.html#ehime